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わらしべの里共同保育所

裸足で走る、遊ぶ、寝転がる。子どもたちのための木の家

主材料
仕上げ
産地(材料)埼玉県
生産地埼玉県
サイズ

各種

その他

0才児からの保育と子育て支援センター、学童クラブ

価格:オーダーとなります

おすすめポイント

この園舎には何もない。遊具も玩具も最低限で、普段子どもたちは、そうしたものにほとんど触れていません。でもそのことによって、子どもたちは環境をよく観察し、人と関わり合い、遊びを工夫しています。そんな保育者の思いに寄り添い、そして子どもの育ち、学びを支える木の空間。子どもの豊かな学び、遊びが日々広がっています。(浅田)


製品ストーリー

見通しのよい空間に、スギのあたたかみとふわっとした香りが感じられるこの空間は、冬暖かく、夏は涼しく、子どもたちの遊び、学びを支えようとする思いと工夫がたくさん。

五感を使って自然と関わること、子どもの自発的な遊び、学びを大切にするこの保育園では、園舎建築にあたって「園舎ではなく、子どもたちのための木の家をつくって欲しい」という依頼がありました。
そこで子どもたちの遊びを邪魔しないこと、保育者にストレスを与えないことを大切にして、何度も保育スタッフと意見を交わし、このデザインを完成させました。

とくに気をつけたのは、見通しのよさ。それは採光や風通りのよさというだけでなく、保育士が子どもの遊びをどこからでも見渡せるように、柱や壁、空間がレイアウトされています。保育士同士の意思疎通、子どもを危険から守るというだけでなく、子どもの成長の瞬間を逃さないこの園舎。保育士の先生たちも目指す保育にふさわしいと、満足されています。

園庭まで一つの面のように続くスギの床は子どもたちのお気に入り。子どもたちはほとんどが裸足。走る、遊ぶ、寝転ぶが至る所で始まります。また保育の場面によって仕切りを設けてあり、0歳児や1歳児の活動も安全と安心が確保され、使い勝手も良いと喜ばれています。
<写真:畑 拓>

取得マーク、認証、受賞歴

グッドデザイン賞、木材活用コンクール優秀賞、木の建築賞

リスク管理について特記事項

スギ材を中心に使用されているこの園舎。無垢材だからこその温かみや質感がある一方で、建築後1年程度は材料が変形したり、割れたりなどの修正箇所が現れやすいと思います。また、柔らかいスギ材を床に使用しているので傷がつくのは避けられません。また、日に当たる場所は白っぽく、雑巾掛けを繰り返すことで床などは黒っぽく変色していきます。自然な現象ではありますが、それらを前向きに受け止められないと、保育者のストレスや負担となるかもしれません。気になる場合には、多少質感が変わりますが、ウレタン塗装などを施しておくことで多少抑えることができますので、設計時にしっかりと相談しておくことが大切です。

メンテナンスについて特記事項

床材は厚さ30mmのスギを使用しており、ひどい変色、変形の場合には削り直すことも可能です。

ご購入・お問い合わせ

ショップ紹介

わらしべの里共同保育所

アトリエフルカワ一級建築士事務所

地域の木を使った住宅や保育園などの建築の設計監理を行っています。地球に優しい、地域に優しい、そして人の身体に優しい建物の設計を心がけるとともに、地域の産業としての林業とつながる、製材業、建築業のネットワークの構築を実現し ...